上野のむかし

『尾張名所圖繪』

明治23年(1890年)に出版された『尾張名所圖繪』というガイドブックに、当時の「上野」についての記事があります。

「西春日井郡」…「西春日井郡は名古屋市の北方に當り尾張國に中央に位置し東方より稍北方に渉りて東春日井郡に界し西方は中島郡と海東郡とに接し南方は名古屋市と愛知郡とに彊し北方は丹羽郡に境す地勢は本郡の東南に方りて鍋屋上野の二山あるのみにして其他は皆な平地なり気候平穏地質は肥沃にし五穀蔬菜善く成熟す…」とあります。

また、後頁には「上野山蕈狩之景」(GATHER MASHROOM ON UENO-YAMA)という図版が掲載され、「上野山は矢田村の南に在り四時の風光は富瞻の地なりとす殊に此山は松茸を産出す故に秋候に至れば来りて狩する者甚だ多し」と解説されています。